王様とアタシの絶対恋愛制度
不思議な王宮の秘密
「あの…」
「はい?」
いや、はい?じゃなくてさ
「あたしどこか変ですか?」
表情を歪めて顔を覗き込むと
彼はハッとしたように肩をあげ
すみません。
と申し訳なさそうな顔で頭を下げた
あの後すぐに迎えの車が来て
あたしはまとめていた荷物を持ち上げた
「持つよ」
それぐらいさせて?と知晴が悲しそうな
顔をするもんだからあたしは重たい荷物を
知晴に手渡した
「わーーーー」
外に出たあたしたちの前に現れた
白くて長ーーーいリムジン
「で、でけぇ…」
驚きのあまり目を丸くするあたしたちは
「凪紗様。」
どこからか聞こえたそんな声に
ハッと我に返った