王様とアタシの絶対恋愛制度
キュッと締まったウエストに
ふわっと広がったスカート
スカートの丈は膝上あたりで、何層かに不規則に重ねられていて
一番上の薄い布には小さなガラスの粒と小さなリボンが散りばめられている
上はベアトップのような形で
シンプルな作りに胸元から10センチ程度だけふんわりと生地が厚くなっていた
「かわいい…」
気が付けばそう言っていた
「有名なファッションデザイナーにデザインさせたものです
スカートに付いている粒は
本物のダイヤですよ」
「えっ?」
本物のダイヤ!?
ガラスだと思っていたあたしは目を丸くする
ここにいると自分が庶民的感覚だということを思い知らされる
いったいどのくらいの値段なのか気になったけど
怖くて聞くことは出来なかった
「ではまた後で来ますね」
紫野さんがそう言って部屋を出ると同時に若い女の人が入ってきた
「はじめまして、凪紗様
私今日から凪紗様のお着替え等のお手伝いをさせていただきます
使用人の山瀬 芽衣(ヤマセ メイ)と申します」
そう言って女の人、芽衣さんが深々と頭を下げた
小柄で優しそうな雰囲気を醸し出す可愛らしい感じの人だ
あたしもお願いしますと深々と頭を下げた