王様とアタシの絶対恋愛制度
気が付くとすでに王様の顔は
あたしの耳元にあった
息がかかるほど近くで発せられた意味深な言葉に
ゾクッと背筋が震える
あたしの身体は反射的に後退りをした
驚きで声も出ない
ただ、大きくめを見開いて
キョトンとする王様の方を見た
「クスッ…良い反応。」
顔は相変わらず熱く、火照る
明らかに動揺してしまっている自分がいた
なのに王様は余裕そうな表情であたしを見ている
それが悔しくて
でも…どうしようもなかった
「あたし…」
意を決して口を開いた
こんなとこにはいられない
このままこうやって王様の言いなりになるならば
いっそ反抗して、牢屋に入れられたってかまわない
「あたし…あなたの后にはなれません!」