王様とアタシの絶対恋愛制度
その場の空気が一瞬で変わったのが分かった
横目に見える使用人たちはチラチラと王様の顔色を伺うけれど
あたしは、何故か恐怖を感じなかった
ジッとただ王様の眼を見据える
王様もまた顔色1つ変えず真っ直ぐあたしの眼を見つめる
どのくらいそんな状況が続いたのだろう
一瞬だったと言われれば、そんな気もする
ひたすら長かったと言われれば、そんな気もする
そんな沈黙を打ち破ったのは…
王様だった
「ふーん。俺の后にはなれない…
理由は?」
理由!?
そんなの決まってる…
「あなたの事が好きじゃないからよ!」