王様とアタシの絶対恋愛制度
第2話:王宮での生活
窮屈すぎる日々
王宮に来て…というより王宮に強制連行されて3日目
昨日荷物の整理が終わり
今日から本格的な王宮生活が始まってしまうようだ。
「凪紗様、基本マナーの時間でございます」
「え?」
何それ?
「王の后として恥じぬよう、今日から凪紗様には基本教養はもちろん、マナーや作法を学んでいただきます」
あたしが相当あっけらかんとしていたのか、あたしの執事(らしい)が笑顔でそう説明を加えた
「えっ?何であたしがそんなことを学ばなければならないんですか?
それにあたしはあの人の后になるつもりなんてこれっぽっちもありません!」
「そう申されましても…」
執事がそう言って困ったように顔をしかめた
執事さんには少し申し訳ない気もする
でも…
ふと知晴の姿が脳裏に浮かんだ
あたしには知晴がいる
「とりあえず、マナー講座は受けていただきます!」
「嫌です。王様だってあんなに口が悪くて、自己中じゃない!
あたしなんかよりまず王様を何とかしてください。」
我ながら良い言い訳だと思った
しかし…
「王様のマナーと礼儀はこの屋敷1ですよ?」
へっ?