王様とアタシの絶対恋愛制度


「あー疲れた!!」


1時間後やっとテーブルマナーの指導が終わり


あたしは両手を伸ばし大きく伸び上がった


あたしの前では2.3人の使用人が指導で使った食器やテーブルを片付けている


やっとゆっくり出来る


そう思って部屋にあるフカフカのソファーに腰かけた時だった


「では凪紗様、次は一般教養の英語のお時間です」


は?


言葉も出なかった


ただあっけらかんと瞬きをしていることしか出来ない


「凪紗様には特別に、講師としてアメリカの有名大学から教授をお呼びしております」


……大学!?



「あのーあたしそんな大学の教授に教わるような学力ありません」


「ご心配なさらないで下さい。私も基本的には通訳出来ますので」


そう言って微笑む執事


あたしが言ってるのはそう言うことじゃなくて…


「英語も学ばなければならないんですか?」


学校じゃあるまいし


そもそも英語はあたしの
最も苦手な科目である


すると今度は執事があっけらかんとした表情になった


「当たり前です!
王様の后とあろうお方が世界の共通言語を話せなくてどうします

外国のお偉方とのパーティーや対談に参加された時きちんと正しい英語を話せないと恥をかきますよ?」


ええーー!!

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