王様とアタシの絶対恋愛制度


急に突き付けられた現実…


そんなこと聞いてないよ


まだ王様の后になる気すらないあたしにとってはかなり厳しい現実である


「王様は話せるんですか?英語」


「はい、もちろん
王様は英語以外に19ヵ国語を話せますよ」


19…ヵ国語?


全部で20ヵ国語!?


「嘘だ!!」


嘘だと言ってほしかった


「嘘など申しません」


ガーンと言う効果音が流れた気がした


あたしはあんな人に何一つ勝るところがないのか


そう思うと悔しいような悲しいような


「凪紗様の王様に対するイメージが分かりませんが

王様はただ偉そうに命令しているだけでもなければ

ワガママ言っている訳ではないんですよ?

王様は私たちの数百倍は苦労されてます」


あたしにはまだそこまで言い張る理由が分からなかった


「はいはい、凪紗様

時間がございませんよ
この後も指導の予定が詰まっておりますから」


「えっ?まだあるんですか?」


「当たり前です」


そんな…


あたしはこれからどうなるのだろう


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