王様とアタシの絶対恋愛制度
「え?」
振り返るとそこには王様がいて、こちらにゆっくり近づくと当然のようにベッドに腰掛けた。
「ちょっと、勝手に入ってこないでよ」
私は慌てて起き上がる。
「ちゃんとノックはしたからな。」
王様は不服そうに頬を膨らませた。
仮にノックしていたとしても返事をした覚えはない。
返事がない部屋に勝手に入るだなんて非常識だ。
「何?何か用!?」
私も負けずと頬を膨らませる。
「凪紗の顔が見たくなった。」
え!?
予想外の言葉に自分でも顔が赤くなるのが分かった。
真っ直ぐに私を捉える瞳はとても綺麗でつい見とれてしまう。
こんなにまじまじと顔を見るのは初めてかもしれない。
そんな私を面白がるように、王様は口角を上げ私との距離縮め始めた。
「可愛い。」
「からかわないで。」
逃げたくても大きくて綺麗な瞳がそれを許してくれない。
そして次の瞬間
柔らかいベッドに身体が沈んだ。
「今日一緒に寝てもいい?」