王様とアタシの絶対恋愛制度


ちぃ……


視界がぼやけてよく見えないのにすぐに分かった


女の子誰だろう…


ジッとその光景を見つめるのに


あたしのことなんて気にも止めず向かい合う2人


まるであたしが見えてないみたいに…


「何?用事って?」


沈黙を破るちぃの声に慌ててあたふたしだす女の子…


表情は見えないけど頬がほんのり赤い気がした


「好きです…付き合って下さい」

途切れそうなか細い声


それはなぜかしっかりあたしの耳に届いて


頭に木霊した


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