王様とアタシの絶対恋愛制度
バッ!!
急に鮮やかに鮮明になった視界
辺りを見渡すとそこはいつも見ている自分の部屋で
ピピピピピ─…
賑やかに鳴り響く目覚まし時計があたしを現実へと呼び覚ました
「ハァハァハァ…」
夢…か…
そう思った瞬間体の力が一気に抜けて
あたしは再びベッドに仰向けに倒れた
ゆっくりと荒い呼吸を整える
これは夢じゃないよね…?
夢と現実との境目で必死に思考を働かせる
「凪紗ー!」
…!
「はい!」
あたしは急に聞こえたその声にハッと目が覚め
勢い良く起き上がりカーテンを開けた