BAD COMMUNICATION-僕を許して-

「あ。。藍?俺だけど」

「ユリ!久しぶり!!どうかした?」

携帯越しにアイの声がした。

「うん。ちょっとね」

事情を話すと、アイは浮かない感じの声をした。


「そっか。。。婚約者がいるとはきいていたけど、まさかね」

「でね。家業継がないとか言ってんの。もーホントぼんくらだよ」

「うん。いいやつなんだけどね。なんか前いろいろあったらしくて」

アイは言葉を濁す。

「なんかって。。。別に訊かないけどさ。でもなんかそのトラウマ的なものをなんとかしてほしいの」

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