BAD COMMUNICATION-僕を許して-


歩いて、10分くらいのところに高校がある。


小、中、高とある大きな女子校で、わたしは高等部から入学した。


わたしが染川の家の養子になった時は中学2年だったから、この学校には入れなかった。



もともとわたしは私立に進学する権利はない。


「ユリは天王学院にいってくれるかしら?」


母のその一声でわたしはその学校に進学するしかなかった。


頭がよく、お金もちの行く名門高校で、母の母校、そんな学校はわたしは合わないとおもった。


中学2年のとき、そう母に言われた時から、わたしは勉強をした。







< 6 / 169 >

この作品をシェア

pagetop