素直になれなかった・・・。
あたしにとって、最悪な出来事が起きた。

できることなら、もう思い出したくない。

忘れたい。

でも、過去から逃げるだけじゃ、前に進めない。

だから、乗り越えるんだ。

もっと、強くなるんだ。


-――――中学3年冬――――――

あたしは、麻美に呼び出された。

時刻は9時30分

どうしたんだろ?なんて思いながら、呼ばれた公園に向かって歩いてた。

公園に着いたら、ベンチに座ってる、麻美と、優太がいた。

「あっ!麻美ー!!どうしたの??こんな時間に呼ぶなんて、珍しいね。優太までいるし・・・。」

あたしは、無理に、明るい声で言った。

「ねぇ。美波。」

「なに??」

「美波さ、隆紘さんのこと、大好きって言ったよね?嘘ぢゃないって。」

「うん!!当たり前ぢゃん!!大事な親友にうそつくわけないよ!!」

「ぢゃあ、これは何!?」

「・・・っ!!・・・これは・・・。」

「あり得ないよね?美波。大事な親友の彼氏奪うなんて。」

「麻美!違う!奪ってなんかいない!!その日は、たまたま優太と会って、遅かったから、優太に家まで送ってもらっただけだよ!!それに、あたしには、隆紘がいるし・・・。」

「ぢゃあ、この写真を見ても、そんな嘘言える?・・・・・・もっと、ましな嘘つけばっ!?」



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