素直になれなかった・・・。
見せられた写真は、あたしと、優太が、ラブホに入ろうとしているところだった。

「違う!!あたしは、優太を奪おうなんて思ってない!第一、隆紘がいるんだよ?」

「美波!もう、本当のことを言って!お願いだから。優太だって!私がシたいって言っても、シてくれなかったのに・・・。」

「麻美!聞いてくれ。」

「俺、麻美のこと、本当に大好きだった。でも、麻美とのことを相談していくうちに、美波のことが好きになってた。麻美とヤっても良かった。でも、麻美が後悔すると思ったから。だから、ちゃんと麻美に言って、別れてから、美波と付き合うつもりだった。」

「ぢゃあ、何で??なんで、こんなとこに・・・?」

「それは・・・。我慢できなかった。こんなに薄い格好をしている美波を、襲わずにはいられなかった。麻美!!本当にごめん。美波は何も悪くないんだ。」

優太・・・?

「優太に、美波のこと言われたくない!!美波、本当のことを言ってよ!」

「分かった。あたしね、麻美と優太が付き合いだしたころ、正直びっくりした。優太は、あたしがいつも街で見かけてて、気になっている人だったから。でも、麻美が付き合っているからと思って、諦めようと思っていた。・・・でも、できなかった。優太が、あたしのことを好きになってくれたから。」

「美波っ!!両想いなら、何でもいいってこと!?両想いなら、人の、親友の、彼氏を奪ってもいいってこと!?」

「違う!!」

「ぢゃあなんで、ホテルなんて行ったの??」

「麻美っ!それは、俺が言っただろ?我慢できなくなったって」
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