秘密の部屋で

「今、似合わねぇって思っただろ」


そんな私につられるように、彼も口角を上げた。


くすみがかかった彼の瞳が、初めて光を宿すようだった。


今、やっとその瞳に私が映った気がした。



その不思議な感覚に



・・・身体が疼いた。








-――――――――---



あー・・・そうだったっけ。



確かに、私は最初からパシリだったんだ。



そして翔も、初めから俺様キャラで。


そんなアイツを私が好きだなんて、本人は気づいていないと思う。



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