秘密の部屋で

「・・・どうした?」



「ん?何が?」




「ボーっとして何考えてやがる」




「私ボーっとしてた?」




「なんかおかしいぞ、お前」



“馬鹿でも熱があんじゃねぇの”


そう言って額に手を当ててくれる翔は、言ってる事はむかつくけど、優しい。



ドキドキしてしまう。



「熱はねぇみたいだな」



うん。


熱はないんだけどさ・・・



最近、寝れないんだ。
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