さよならLetter
「ルウコ!ベッドがない!!」
ベッドを指差しながら叫ぶボクを見てルウコは「え?」と聞き返してきた。
「だから、ベッドがないんだよ!!」
「・・・え?あるでしょ?何言ってるの?」
ダブルのベッドに手を置いてルウコが不思議がる。
「1コしかねぇよ!!!」
「あぁ」
ボクが何を言いたいのかようやく理解したみたいで笑っている。
「あたしがダブルで予約入れたの。一緒に寝たいもん」
「はぁ!?」
バタバタしているボクにルウコはため息をついてから大声で言った。
「ソウちゃん!!男でしょ!男だったら彼女がここまでしたんだから腹括りなさいよ!今日するったら絶対するの!わかった?」
ボクはルウコの剣幕に押されて
「・・・はい・・・」
とうなずく事しか出来なかった。