さよならLetter

ルウコはニッコリ笑って「楽しみね」と言った。



ボクはベッドに座り込んでブツブツ呟いた。


「・・・いいのかな?ルウコ初めてだし・・・それに女の子はスゲー痛いらしいから、それが原因で発作になったりしたらどうしよう・・・」



「あのねー」


ルウコもボクの隣に座る。


「ソウちゃん、あたしの病気に『激しい運動』ってあるから心配してるんでしょ?セックスは激しい運動かどうかわかんないけど、あたし出産も出来るのよ?先生に出産は出来ますって言われるの。それってセックスしなきゃ成立しないんだから大丈夫だよ」




ルウコの口から『セックス』を連発されると変な感じがする。

学校一のモテ女、柏木流湖がセックスしたがっている。

以前のボクだったら全く想像出来なかっただろうな・・・。





「聞いてるの?」


「え?あぁ・・・うん。聞いてるよ」


ルウコは立ち上がって窓を指差した。


「外、すっごくキレイだよ。ちょっと散歩しようよ」


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