さよならLetter

「似てねーよ、あいつブスだし」


「お姉さん可哀相でしょ!・・・お母さんペットショップで働いてるってのもステキよね」


「そう?だからか、うちには犬が4匹もいるんだよ。売れ残りなんて可哀相って。ダックスが2匹にフレンチブルドッグが1匹にチワワ1匹」


ボクの家にはこの4匹がいたる所にいて、寝ようかなってベッドに入ろうとしたらベッドの中からフレンチブルが出てきたりする。


「うわー!!!可愛いだろうねー」


「今度遊びに来れば?」


そう言うと「絶対行く!!」と張り切ってきた。




「逆に聞くけど、ルウコの家はどんな感じ?」


ボクの質問に「そうだなぁ・・・」と悩んでいる。


「お父さんは普通のサラリーマン。お母さんは設計事務所を経営してるの。で、妹がいるのよ。あ、妹は健康だよ。まだ小学生」


「お母さん社長なの!?それに妹いるの!?」


「社長たって、ソウちゃんのお父さんだって自営でしょ?同じだよ。それに妹いるのって意外?あたしが子供っぽいからかなー」




(妹もやっぱりビックリするくらいに美人なのかな?)





ボク達がお互いの家族の面白話をして、お腹を抱えるほど笑っているともう11時過ぎになってしまった。
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