さよならLetter
風呂場から出る時にパンツとTシャツってのもおかしいよな、と思ってハーフパンツを履いた。
頭にバスタオルをかけたまま部屋に戻るとルウコは携帯で何かを見てる。
その顔は真剣そのもの。
「何してんの?」
ボクが声をかけるとビックリして携帯を落としていた。
「…え?」
「何か真剣に見てるから」
ルウコはちょっと赤くなりながら携帯を差し出してきた。
ボクは携帯を受け取って見てみると、それは明日香からのメールだ。
『とりあえず、ソウちゃんに全てまかせてルウコは目を閉じて寝てれば大丈夫!!あ、股は開くのよ(笑)』
ボクはそれを読んで爆笑してしまった。
「え!?笑うところ!?」
ルウコは驚きながら言った。
「笑うよ。股は開くのよって明日香っぽいなって。あはははは」
明日香のメールを見たら、さっきまで、どうしよう!!ってなってた緊張がなくなってしまった。
「風呂どうぞ」
ボクはまだ笑いながら言った。
ルウコは顔を真っ赤にしたままバスタオルを掴んだ。
「絶対、覗かないでよ!」
「わかんないよー、覗くかもよ?」
「バカ!!」
ルウコは怒って風呂場に駆け込んだ。