さよならLetter
ボクがベッドに寝転んで窓から見える夜景を見ていると、ルウコがワンピースで出てきた。
サラっとしてそうな家着みたいな素材っぽい。
ベッドのそばに突っ立っているから、ボクはベッドをポンポンと叩いた。
「電気!!」
叫ぶように言って慌てて電気を消しに行ってから、ようやくベッドのふちに座った。
「ルウコさん?」
「え!?」
「遠いんですけど」
ボクが笑いながら言うと、困った顔をしている。
ルウコの腕を引っ張って近くに引き寄せた。
ボクの真下に寝転んだルウコは不満そうに呟いた。
「夜景で丸見え」
「夜景が売りですから」
笑いながらキスをしようとすると、「ちょっと待って!」と顔を押さえられた。
「…優しくして下さい」
ルウコの言葉にボクはまた爆笑してしまった。
「リアルに言う人いるとは思わなかった」
「え?」
ルウコは不思議そうにしてるけど、軽くキスをしてから、
「努力します」
とボクは言った。