さよならLetter
図書室でのお願い
ルーズリーフを適当に折って、ルウコの下駄箱の奥へ突っ込んだ。
すぐさま、周りに誰かいないか確認。
朝練前だから誰もいない。
安堵のため息をつく。
(こんなスリルを毎回味わうのか!?)
万が一、誰かが見ていたという事を想像してみる。
『高柳が柏木さんにラブレター出してたぞ、今時ラブレターだって、ダセぇ(笑)』
うわぁ…最悪だ。
ただのキモイ男、またはイタイ男だ。
「勘弁してくれよ…」
何でわざわざ手紙なんだよ。
メールの方が数倍楽じゃん。
でも、何故かルウコの願いをきいてやりたくなる。
美人だとか、そういう感情じゃなくて、ただ寂しいだろうな、って思うし…