さよならLetter
結婚式が何とか終わって、ボクとルウコは2人で住むマンヨンで膨大にある写真を眺めていた。
「ねぇ、飾るのコレにしようよ」
ルウコが選んだ写真はボクとルウコが顔を見合わせて笑っている写真。
「うん、いいんじゃない?」
「後コレも」
数枚手渡されて見て見ると、ボクが幹太にほっぺたをつねられている写真と、明日香に脳天をチョップされている写真だった。
「何だよコレ!?絶対イヤだからな!!」
「えー」不満な声が返ってくる。
「じゃあ、コレも飾らなきゃだな」
それはルウコがドレスの躓いて転びそうにそうになっている写真。
あの時は子供もいるし、どうにか受け止める事が出来たけど、いざ写真にになると結構面白かった。
「イヤよ!絶対ヤダ」
結局、一番初めに選んだ写真とルウコがウエディングドレスを着て微笑んでいる写真、それに幹太とミサと明日香と一緒に写っている写真を選んだ。
ボクが写真立てにそれを並べていると、「ソウちゃん」とルウコが声を掛けてきた。
「大事な話があるの。座ってくれない?」
ルウコの真剣さにボクは黙って、ソファに座った。