さよならLetter
そして…
ボクは自分の状況を確認した。
焦りすぎのボクは思わず立ち上がっていて、ボクの声はクラスに響くくらいデカイ。
みんながボクを見ている。
そんなボクに担任が言った。
「高柳、柏木と仲良くしたいのはわかるが、もう少し小さい声で話してくれないか?」
一気にクラス中が騒がしくなった。
「今、ルウコって呼んでた」とか「どういう関係?」とか。
顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。
慌てて席に座ると、クラス1調子がいい男が言った。
「ソウ、お前、柏木さんと付き合ってるのか?」
冷やかしてるけど、確かコイツもルウコファンの一人だった。
「うるせーな、違うよ、バーカ」
ボクがそう言うと、ルウコがボクの腕を掴んだ。
「ソウちゃんとあたし、友達なの。すっごい仲いいの。あたし、ソウちゃん大好きだから」
はい!?
ルウコはボクを見てニッコリ笑う。
唖然とするボクとは反対にクラス中が騒然となった。