さよならLetter
繋美が生まれた日。
自然分娩したかったけど、あたしの体力では無理だから結局帝王切開だったけど、初めて対面した我が子を見たら涙がいっぱい出た。
ソウちゃんとあたしの子。あたし達の宝物。
ソウちゃんも泣いちゃったね。だって嬉しいもんね。
慌しく子育てをして気が付けば繋美も4歳。
時間が経つのは本当に早いね。
そして・・・・
あたしの命も終わりを迎えようとしています。
悲しいね、悔しいね。もっとずっとソウちゃんと繋美と一緒にいたい。
だけどわかってた事なんだよね。
病気の事がソウちゃんに知れた日、あたし言ったじゃない。
みんなより早く死ぬ事は間違いないって。
だから毎日を感謝しながら生きてこれた。
悔いはないって言ったらそれはウソ。沢山悔いはある。
でもあたしとソウちゃんが歩いてきた道には悔いはない。
間違えなんて一つもなかったもの。
偶然見かけて恋をして、下駄箱にドキドキしながら手紙を入れた日から、
あたしの人生に間違えとか後悔は一度もない。
それはソウちゃん、あなたがいてくれたからだよ。