さよならLetter
「はぁ!?」
思わず大声を出してしまった。
自分の声デカさに気づいて、周りを確認。
もう、夜になりかけの玄関にはボクしかいないみたいだ。
もう一度、差出人の名前を確認。
『柏木 流湖』
柏木 流湖(かしわぎ るうこ)。
ボクと同じクラスで、席はボクの後ろ。
一言で言うと、「学校1のモテ女」。でも、なんだっけ?高嶺の花?
あまりにもキレイすぎて、告るのが恐ろしい存在。
真っ黒な長いストレートの髪に化粧は薄くて、でもキリっとしたデカイ目。
何か、有名な人気女優にちょっと似てる。
笑うとその美人な顔が一気に子供みたいな笑顔になる。
頭も良くて、運動神経もよくて、性格も明るくて・・・・
何度か会話はした事はあると思うけど、緊張してしまう。
その位、「完璧な美人」。