さよならLetter
結局、ボクらは1時間目をふける事にして2人で屋上で過ごしていた。
「で、どこ行く?」
ボクの質問に「何が?」とルウコは言った。
「デート、したいんでしょ?書いてたじゃん。だからどこ行く?」
「でも、ソウちゃん。部活休みある?」
「えーと・・・、確か今週の土曜は休み。来週試合あるから休息って事で」
思い出しながらボクは言った。
「本当?」
ルウコは疑った目でボクを見た。
「何でウソつかなきゃいけないんだよ」
ボクが笑って言うと、ルウコの表情はパっと明るくなった。
「え、どうしよう。初デートだから無難に映画かな?それとも遊園地とか?でも、あたしジェットコースター乗れないし・・・。思い切って遠出して海?」
ルウコは1人で一気に喋りまくっている。
それを見てボクは笑ってしまった。
「何?ソウちゃんって時々いきなり笑うよね」
「ルウコがあまりにも面白いからだよ。怒ったり笑ったり忙しいじゃん」
「そう?だって、ソウちゃんがからかったりするからだよ」
やっぱりルウコって可愛いんだなーとしみじみ思ってしまった。