さよならLetter
「何だよ」
驚きながら姉貴を見ると、いつの間にテーブルから取ったのかプリクラを手にしている。
そのプリクラはルウコと初デートした時に記念に撮ったものだ。
「ちょと、何!?この子アンタの彼女なの!?ウソでしょ!?」
騒いでいる姉貴からプリクラを奪い取る。
「彼女で悪いかよ」
「だって・・・冗談じゃないくらい美人じゃない、何でアンタと付き合ってるの!?おかしいでしょ」
「別におかしくありません」
ボクは棒読みで喋ってから指をドアに向ける。
出て行けという合図だ。
「この子、人を見る目がないのねぇ・・・」
姉貴はそう言いながら部屋を出て行った。
「さて・・・」
ボクは再びパソコンと本を見ながら対策を練る。
ボクが得た知識がルウコのためになるのか・・・・。
それはわからないけど、何か役に立つかもしれない。