紙ヒコーキ~君に届け


「ねぇ流星!これしよ?」


何でレーシングゲーム?
しかも昨日、裕弥とした奴…


「まぁ良いけど出来んのか?」


「出来ない♪」


…ばかじゃなくて天然なんだろなコイツ


「教えてやっからシート座れ」


美幸が座るのを確認してから俺は財布から100円を取り出す。


「え?私、自分で出すよ?」


「良いから座っとけ」


そい言いながら100円を投入する。

画面が変わり車の選択画面になる。


「ねぇ。どれが一番早いの?」


「ん?この車」


「分かった!」


それからコースも選びゲームが始まった。


…………悲惨だ


「負けた…」


「逆走してるお前がすげぇよ」


「もう一回!」


はぁ…しゃあねぇな


「お前にはこの車の方が扱い易いかもな」


それからずっとゲーセンで遊んでいた。
美幸は楽しそうに目を輝かせていた。
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