紙ヒコーキ~君に届け
「天宮~♪」
いつものように抱き付いてくる親友
木田裕弥
暑苦しいっ
「ゆ~う~や~…離れろ…」
「い・や♪」
マジで死にそう
首に腕回すなっ
ちなみに可愛子ぶりっ子キモい
「裕弥のホモ!」
デカい声で叫んでやった。
教室に居た人達はこっちに振り向く
まぁそれが狙い?
「それは無いッスよ」
やっと腕から解放された…
まぁあれだけ見られたら恥ずかしいわな
てか落ち込み過ぎだろ
「あ、今日はゲーセン寄ってかね?」
思い出したように俺に詰め寄ってくる裕弥
切り替え早ぇな…
「まぁ良いけど何で?」
「暇だから?」
疑問系で返されるのってムカつく
特に裕弥は…
俺は裕弥に振り向き笑顔で答えた
「裕弥、ジュース奢りよろしく」
「…はい」