紙ヒコーキ~君に届け
「まぁ俺には関係ねぇけど…ってかチャイム鳴ってんぞ?」
「マジで?」
どんだけ話に夢中になってんだよ
「サボるか?裕弥」
「まぁ…良いんじゃね?」
ニヤリと気持ち悪く笑う俺と裕弥はそのまま学校を抜け出し
二人で街をぶらぶらと歩くことにした。
「暇」
裕弥が頬を膨らめ
ふてくされた素振りをしている。
「んじゃゲーセン行くか?」
「お、良いじゃん!昨日のリベンジするからよ!」
「オッケー」
ってオイ…
走って行くなよ面倒くさい
「自由に遊べるな」
ゲーセンの中は人がいつもより少なかった。
まぁ平日のこの時間だからな。
「流星~早く座れ~」
急かすなっての…
ガキかお前は…
「はいよ」
それから俺達は夕方まで遊び呆けた。
金もすっからカンだ
「お前強すぎだぞ?」
「裕弥が弱いだけだろ」
外に出て再びぶらぶらと歩いていると前から見覚えのある人が歩いてきた。