紙ヒコーキ~君に届け
「アンタ何してんの?」
見覚えのある人、もとい美幸は俺を見つけるなり絡んできた
どこぞの輩だ
「学校サボってた」
「うっわ不良~」
コイツに言われると何かムカつく。
「あれ?この人誰?流星の友達?」
「見りゃ分かっ…」
「流星の友達の裕弥だから!裕弥って呼んで!」
おいおい…
興奮しすぎ
美幸が引いてんじゃん
「美幸は一人で帰ってんの?」
満面の笑みで裕弥が美幸に食らいついている。
しかし、それもつかの間
裕弥の顔が一瞬にして歪んだ。
「仲良い訳でも無いのに気安く私の名前呼ばないでくれる?♪」
下に視線を移すと
美幸が裕弥の足を踏みつけていた…
ってこれ痛そ~
「£%#*@っ!」
裕弥は何か言っていたけど言葉になっていない。
「あ、私用事あるからまたね?」
手を振って美幸は歩いていってしまった。
何だあの俺と裕弥の差?
まさか裕弥の言ってたことマジなのか?
「怖ぇ…」
次からは気を付けよう…