紙ヒコーキ~君に届け
裕弥も家に帰り
俺も帰ろうとした。
「暇だな…」
まだ19時だ
家に帰っても当然することもない
暇だ…
もう一回裕弥呼んでやろうかな
「あっ」
そうだっ
あそこに行くか
俺は早歩きでその場所に向かった。
--俺の大好きな場所に
「あーっ気持ち良いっ」
1人で叫んでみるのも何だが
本当に気持ちが良い
透き通る風が肌に当たる
涼しい
もう夏前だからかな
「俺の秘密の場所」
なんて呟いてみたりもする
その通り、俺だけの秘密だから
俺は何もせず
優しく吹く風に当てられて
ずっと目の前に光る光景を眺めていた。
「やっべ」
時間も過ぎ23時
夜景を後に家に帰った。