紙ヒコーキ~君に届け


「ひま~!」


机で寝ている俺の横で
急に裕弥は叫びだすっ

嫌がらせか?


「んだようっせぇな…彼女と遊んでろ」


「今は流星と遊びたい~。それにお昼だよ?」


「キモっ」


女々しく喋る裕弥が気持ち悪く感じ、一気に目が覚めた


「てか暇なんだよマジでっ」


「うるさいっての」


いつものやりとり
何も変わらない

なのに
何だこの変に嫌な気分は?


「早く昼飯買いに行っくぞ~」


「あ~はいはい」


別に腹も減っていない俺は仕方なく裕弥に付き合った。


本当は学校に美幸が来ていないか
探すためだ


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