紙ヒコーキ~君に届け
一時間くらい経っただろう
俺は喧嘩をしてそれに勝った
でも、自分の体も大丈夫とは言えなかった。
「痛ってぇ…」
喧嘩に勝っても何も変わらなかった
何一つスッキリしない
ただ体に傷が付いたくらい
「はぁ…アホらし」
何やってんだろ俺…本当にあほらしい
自分が情けなくなり
自分が分からなくなってきていた。
「痛っ!」
痛む体に耐えながらも
俺は歩き、そしてたどり着いた場所
『秘密の場所』
そこで俺の足が止まった
何でここにいるんだよ
「美幸…」