紙ヒコーキ~君に届け

翌朝

6時に目が覚めた
まぁいつものことなんだけど

とにかく俺は支度を済ませて家を出た。

そして昨日行ったあの丘に向かう

それが俺の日課だから。


「やっぱ朝は気持ち良いなぁ」


景色以外にも、この丘の空気も最高だ

ここは俺だけの秘密の場所

鞄を開き、家で作っていた紙飛行機を空に向けて飛ばした

これをしないと1日過ごしていけないような気がするから。

紙飛行機は、朝日に向かって一直線に向かって飛んで行く



「頑張れ」


紙飛行機に一言残して学校へ向かった。


学校に向かって歩いている途中
紙飛行機が俺の頭上をスレスレに通り過ぎ
やがて、その紙飛行機は地に落ちた。

< 6 / 69 >

この作品をシェア

pagetop