紙ヒコーキ~君に届け


12月に差し掛かったものの

あの日以来から美幸とは喋って居ない

さすがに気まずい


三人で屋上に集まって居るんだろうけど
俺は最近一人で中庭へと来ていた。



「告白…か。俺に合わねー」


好きです

とか何か気持ち悪いしな…
うん


「誰に告るん?」


「うぉっ!?」


「あははっ!びっくりしすぎや♪」


誰なんだ?この関西弁女
いきなり出てきやがって


「あ~私は三年二組の前丘 杏奈って名前や。アンタは?」


先輩の前丘 杏奈?はよく笑う人なのだろな
何かずっと笑っている。

ショートヘアでヤンチャっぽい可愛い顔をしているし
正に関西人って感じ。


「俺は二年四組の流星っす」


「流星君かっ。ええ名前やなぁ♪」


俺の前をうろちょろしながら名前を評価していくれている。

落ち着きの無い人…


「で、先輩が俺に何の用スか?」


「何や冷たいなぁ、アンタが悩んでるから相談に乗りに来たんや!」


いや、頼んでねぇし


その前に初対面だし。


「結構です」


「何でやねん!」


俺、今ツッコミかまされた?

ツッコミどこ違うよな?


「んで、早よ聞かしてみ?」


いつの間にか俺の隣に座って待ち構えている先輩に溜め息しか出なかった。

この人には負ける。


< 69 / 69 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop