Mr.オバケ先輩。
「そんな噂してたら危ないって」


先輩の噂をすれば、必ず風邪を引いたりケガをする。


「千鶴ってば、そんなの嘘。う・そ」


「じゃあ、違う人にしゃべってみてよぉ」


「仕方ないなぁ」


友達の亜希は走って違う人に話しかけた。

あー、もう朝から嫌な気分。


あの人の噂なんて、怖いだけ。


まったく……。


「で、出たーっっっ!」


叫び声がうしろから聞こえて振り返ると、10人以上の人がダッシュでこっちに向かってきた。


「ま、まさか…」


蒸し暑くて、嫌になる日だったのに。

それを超える日になった。


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