はにぃどろっぷ
信じられなかった。


先生が、
「じゃぁ、田中の隣の席に座ってくれ。」
と言った。


田中とは愛の名字だった。


ゆきなは良かったのか悪かったのか複雑な気持ちでいた。


ゆきなが1人で悶々としている時、圭が口を開いた。


「すみません。橘さんの隣で良いですか??小学校時代の親友で。」


「お、そうか。じゃぁ、橘。よろしくな。」


「あ…ハイ。」


小学校3年生の夏から6年経ったにもかかわらず、圭はゆきなのことを覚えていてくれた。


彼女とは言わず、親友と言ったが、仲が良かったと言ってくれてるようで、嬉しかった。
それがゆきなの本心だった。
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