幸せごっこ
―――――――――――――――パパは優しかった
それなりに
怒っても全然怖くない
「ぶっ殺すぞ」なんて言葉も、あたしにはただのギャグにしか聞こえない
パパに隠れて笑ってた程だった
怒ればはたく、暴言その一点張りだったから
痛くもかゆくもなかった
パパのおかげでクラスの男子の暴言にもたえられたし
何でも買ってくれて
寂しい時いつも真っ先に気付いてくれる人だった
どっかの子供みたいに
「私!大人になったらパパのお嫁さんになる!!」
なんていわなかったけど
この先もずっと一緒に居てくれて、
お母さんに怒られたとき頭を撫でてくれると密かに信じた