姉×弟
一樹 side


「はぁ」

俺は、夕菜が俺の部屋から出て行ってから
小さなため息をついた。

俺の家は、現在俺と夕菜しか住んでいない。
俺の親父が海外赴任することになって
母さんもついていったのだ。
血の繋がりのない男女高校生を
2人きりにするなんて異常だろう。
全くあの親は、何を考えているのか……。

俺は、着替えをすまし、リビングに行くと

「ほら、早くご飯食べよう?」

夕菜の作った上手そうな飯と
笑顔の夕菜がいた。

くそ。
俺の理性はいつまで持つだろうか……。

< 3 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop