弱虫スピリット
―第一章―
1、高鳴る気持ち
――春。
桜が舞う空の下で、
私の中学校生活は
幕を開けた。
「おはよう、飛鳥!
同じクラスだね!」
私にそう声を
かけてきたのは親友の紫乃。
紫乃とは
小学校が違ったのだが
また中学で合流し、
そして見事同じクラスに。
今は登校時間で、
早めに学校にきた生徒とっては
朝の自由時間だ。
「なんか、
変な感じだよね〜。
私たち同じ学校の
同じクラスなんて(笑」
「ほんとだよね〜(笑」
ずっと憧れてた中学生の
本格的なスタートは
紫乃のセリフから始まり
私の心は
朝から弾んでいた♪