弱虫スピリット
「はい、
おはようございます。
担任の山田です、
皆よろしくねー」
前のドアから勢いよく
おばさんが入ってきた。
メイクバッチリだが
おばさん臭さが
隠しきれずにいる。
山田と名乗った担任は、
どうでもいい自己紹介を
ペチャクチャと話し始めた。
そして
満足そうな顔をすると、
今度は一枚のプリントを
回してきた。
プリントには太字で
『仮入部について』と
書かれていて、
その下に小さな
申し込み用紙が
4回分ついていた。