男の中の女.~love story~


「あ~、えぇっと良かったら
 アド、教えてくれたりしない~??」

ケバい女子はアタシ達の座っている
近くに腰を下ろそうとした。

するとアタシに気づいたのか
立ち上がり、

「あ、もしかして隣
 彼女さん~~><???」

その女子は張り合いの視線を向けて
コッチを見つめてくる。

「あ~、アタシ?
 彼女じゃないよ?
 ただの友達だから^^」

アタシはそう言い放つと
アイスの棒を捨てに行くついでに
ローソンに入り
本の立ち読みコーナーに
足を急がせた。


「彼女じゃないんだあ♪
 女の子一人、男のなかにって
 なんか珍しい~~☆☆」

アハハと笑う女子。


「あのさ~、悪いけど
 俺はパスだわ。歩は?」

「あ~、うん。俺もパス。
 アドレスならほかの男子に
 聞いてみな?」

歩は優しく言い寄った。

ちぇ~っとつまんなさそうに
香水臭い女達は帰っていったから
アタシはまた駐車場に戻った。





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