男の中の女.~love story~
翌日。
「お~、おはよー!
…って歩?!
何、その髪の毛!」
飛鳥が驚いている。
「何って…
気分転換みたいなやつだよ」
俺の金色の髪の毛を見て
唖然としている。
しばらくすると
南や夏樹たちが
屋上にやってきた。
「お~、お前金髪も
なかなか似合ってるぞ!」
夏樹は歩の髪の毛をグシャグシャにした。
「えー、そう?アタシは茶色のほうが好きだったよ」
あっさり言い放つ、飛鳥。
俺はしばらく飛鳥を見つめる。
「な、何?」
俺の視線に気づいた彼女はそう問いただした。
「いや~、飛鳥にも好き嫌いとかあるんだと思って」
「いや、それ何か失礼じゃね」
南が口もとを微かに緩め笑った。