男の中の女.~love story~
「南先輩っっ!
あの…好きです。
付き合ってくださいっ!」
放課後の教室で
俺は2年生の女の子に
告白をうけていた。
誰コイツ?
見たことねーや。
「あ~、ゴメン。
俺、今彼女とかそーいうのは
いらないから」
俺は冷たく言い放つ。
すると目の前の女子は
分かりましたと
小さくつぶやき、
走って教室を出て行った。
「あ~、またか」
俺は即座に振り返る。
そこには夏樹の姿。
「お前、いつからソコに?」
「ん?ベランダいたら
たまたまお前等が来たから
盗み聞きしてた~」
夏樹は笑顔でそう言った。