男の中の女.~love story~
とにかく、結城は
そんなヤツ。
アタシは本性知ってるから
ほかの生徒と対応が違うけど。
そっちのほうが、楽だけどね
「オイ、お前早く始めろよ。
俺腹減ってんの」
そういいうつ伏せになる結城。
「朝、何も食ってないのー?」
「おー。まぁいろいろ。
てか早く始めろよ」
ぶっきらぼうに結城は答える。
アタシはペンを握ったけど
一向に進まず
ペンを置いた。
突っ伏した結城の
茶色のねこ毛の髪が風に揺れていた。
「結城せんせー」
「・・・・」
「結城せんせーい」
「・・・・・・」
「結城!!!!!」
するとガバッと起き上がり
「何だよ?てか何
呼び捨てしてんだよ」
不機嫌そうな結城。
「この問題分かりません」
アタシは1番を指差した。