男の中の女.~love story~
「ほら、分かる?この式」
ほかの生徒の時の笑顔は
まったくなく、無表情。
そんなにアタシのこと
嫌いなんですか?
それとも弱み、握られたから?
「まったく分かりません。
も一回説明して」
アタシはイライラして命令口調になった。
「あ?ったく・・・」
するとアタシの手を握った力を
更に強くして
アタシの顔の斜め後ろに結城の顔。
息がかかって苦しい。
変な気持ち。
背中は結城と完全に密着状態。
この状況、何だよ・・・
「あ~、分かった!
ありがと、先生
だから離れて離れて^^」
分かるわけなかったけど
こういうしかなかった。
「ほんとかよ?
勉強分からせるのが俺の仕事だからな?」
「大丈夫だって!ね?」
アタシは結城を思いっきり
押した。
すると結城は後ろによろめき、
アタシのその表紙にそのまま地面に落ちた。