男の中の女.~love story~

～歩side～


････カツ、カツ、カツ…

夏休み。
職員室で呼び出しをされていた俺は
教室に忘れ物を思い出した。

廊下を歩いていると
目の前から誰かが走ってきた。


バタバタバタバタ･･･ガツン！

俺に突撃してきた女の子。

「･･･大丈夫？」

よくみると、それは飛鳥。

「飛鳥･･･？大丈夫か？！」

顔を上げた飛鳥は
真っ赤な顔をして
泣いていた。


「･･･あ、あゆむ･･･」

「どうした？俺で良かったら話聞くぞ？」




「･･･チューされた」


飛鳥が唇に手を当ててる。



俺は頭が真っ白になった。

･･･は？