男の中の女.~love story~


「はぁ?・・どどどど、どーゆーいみ?」

「・・・・ま、お詫び?」

そう言うと、結城は
そっぽを向いて頭を掻いた。

「お詫びって…ぁ」

昨日の・・・ね。

「とゆーわけで一発殴れ」

今度はアタシの方向に歩いてきた。

「は!?は?!はぁあ?!」

何、この状況。
アタシが殴んの?
イヤ、無理だしっっ!

「おい、早くしろ」

椅子にどっかり腰掛けている結城は
不機嫌に眉間にしわを寄せ
両手を胸の位置で組んでいる。

「なんで・・・だよ・・・」

アタシはどうすれ良か分からなかった。
そして
目を瞑ってる結城。


アタシは黙って近づいた。

そして手で頬を支え、

結城と自分の
唇を重ね合わせた。




< 35 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop